正直にいうと初報でワクワクして次に出したのがソシャゲだった時点で3を制作する気ないんだなってガッカリしてたので、発売しただけでも良かったっていうなんだかどこかのゲームと同じ評価になってしまった。
2018年発売が2019年になった時点で察してたし（しかもビックタイトルと重複とかじゃないのに）この状態で発売してしまったということそのものが今のスクエニのゲーム制作力なんだなと。結局、物語を一区切りせず次作への布石を張ってることが、もう焼き畑でしかゲームを制作できないんだなあと悲しく思いました。
あとPVで見せすぎ。ラスボスはもう過去作で明示されてたし、キャラ救出もタイミングがわからないだけで全員救出はわかってた。ラストがハッピーエンドじゃなかったことに驚いたくらいという悲しい事実。
以下、ネタバレあり詳細。
ボリューム：収集そこそこしてストーリークリアは20～30時間。このうち半分はムービー見てたんじゃないか疑惑。オリンポス、トワイライトタウン、キーブレード墓場は5分プレイ→10分のムービー→5分プレイ→10分のムービー…の繰り返し。まだ一周目、まだ一周目とムービースキップしたくなる自分を抑えるほうが大変。というかあんだけムービーで色んなことを雑に処理していったのに、適当な理由つけて大円団にしなかったのは本当にクソ。
物語：トワイライトタウン（仲間を救う・目覚めの力を取り戻すことの説明）→ディズニーパート（ワールド1つクリアするごとにムービーがはさまれる）→怒涛の仲間救出ラッシュ+ラスト
って感じでとにかく雑。終盤に詰め込みすぎ。
理想／トワイライトタウン（仲間を救う・目覚めの力を取り戻すことの説明）→ディズニーパート→闇の世界（アクア救出・リク、王様）→ディズニーパート→トワイライトタウン（ロクサス救出・ソラ、アクセル）→ディズニーパート→旅立ちの地（ヴェントゥス救出・アクア）→キーブレード墓場（テラ救出・ヴェントゥス）（シオン救出・ロクサス）→ラスト→エピローグ（ナミネ救出）
という感じで、丁寧に救出を描いて欲しかった。モンスターズインクとアナ雪のワールド終わった時点でトワイライトタウン再訪イベントがプーの絵本のみって時点で結構嫌な予感してたけど。
大きな章の最後、区切りをつける作品でソラは消えました、カイリは泣いてます、でもリクは気にせず他の友達と笑顔で遊んでます、この謎はソシャゲ版含めて次作に期待っていうのはシリーズ追っかけてた身としては胸糞悪い。そしてその次作は何年後？って話で…また10年は待てない。エピローグだけでソラが主人公でまた旅立つっていうのは十分に示唆されてたから、ラストはソラもカイリも笑顔で島に帰ることでダークシーカー編終わってほしかった。
終盤の展開は大部分がクソだったけどレプリカリクのナミネを思う気持ち、それを受けてのエピローグのリクとナミネは普通に感動したので良い部分も、もちろんある。
戦闘：bbs、DDD、0.2から大幅に改善されたけど2FMには及ばないっていうのが正直な感想。自分はうまいプレイできないので、雑魚戦で死ななくなっただけでもすごい改善だけど。
リクでアクア戦、ムービーはさんでソラでもう一回アクア戦とかそういうところがなー…どうしても0.2のopを再現したかったんだろうけどイマイチ。そんなことするくらいだったらリク操作（コマンド持ち物はソラのもの、リアクションコマンドだけが変化）でアクアをもっと強くして戦闘は一回にしてくれ。
せっかくキーブレード使いになったのにアクセル、カイリと共闘が一瞬で終わって本当…これも戦闘ってよりは物語にかぶる部分だけど、完全に数合わせ感があったのが悲しい。しかも複数戦だから慌ただしくてじっくり各キーブレード使いの動きをじっくり見られないのが残念。
各ワールド：事前説明だと各ワールドはオープンワールド！って謳い文句だったけど、今までのマップがシームレスになった、という方が正しい。それも本当は不正解でちょいちょいロード挟まれてる。これも本家ディズニーが口出しをしたであろうワールドと、スクエニがオリジナルで作ったワールドでクオリティの差がはっきりしてる。トワイライトタウンとか358/2でさえ行けた場所に行けなくて、グラは綺麗になったし作りこんでるけどプレイヤー側が求めるものと違う。
終わりの世界（ウユニ湖のワールド）のコンセプトはすごいいい（あれで話の展開がもう少し丁寧ならなあ）。KHって死の概念が薄いからああいう世界があるっていうのは単純にドキドキする。
ラスト付近の無印エンドオブザワールドのオマージュは感動した。今まで行った世界が混ざり合ってるのが世界の危機を感じられていい。
グミシップ：1と2の良いところ取りしようとして、どちらも中途半端になってしまった感じ。1のグミシップは旅してる感あって好きなんだけど、じゃあラスダンに向かう2のような道が操縦に向いてるかって言われると違うからなあ。DDDのダイブみたいにストーリークリアに必要なのに無駄に難しいってことがなくてそこが良かった。
音楽：良い。ただ、アトラクションコマンド押すとhand in handに変わるのが残念。おかげで全然アトラクションコマンド全然選ばなくなった。hand in handは名曲だけど、あれはソラ1人のときの暗い戦闘曲がドナグーが合流したあとに明るい、希望のある戦闘曲になるって演出含めての名曲。簡単に使ってほしくなかった。
ミニゲーム：色々とあるけど、料理が非常に難しい。エクセレントになるように祈りながら操作してる。必須じゃなくて良かった。
総評：無印、com、2、2fm+re:com、358/2、bbs、re:coded、DDD、1.5(ps3)、2.5(ps3)、ブラウザ版、2.8、1.5+2.5、3と追いかけてきたファンだけど、もうこのシリーズも終わりだなと感じた。
ダークシーカー編最終章という大きな広告打って、あんだけ雑にたくさんの人を救済したから次作は主人公枠：ソラドナグー、友達枠：リク王様、ヒロイン枠：カイリだけで他オリジナルキャラは救済されたから関わり持ちませんてなるかと思ったのに普通に3までの知識持ってる前提で開いた口がふさがらなかった。
はっきり言って新規獲得は難しいと思う。ディズニーコラボをどんなに前面に押し出しても、物語の構成上どうしても序盤と終盤は絶対にオリジナル要素を入れないといけなくて、それが過去作品全部の知識が必要っていうのはハードルが高すぎる。特に序盤のストーリーが意味わからなくて、しかもムービーばかりで操作できないってのはすごいストレス。
完全版商法してるゲームだからDLCが出るだろうことは覚悟してるので、まずはストーリー、次に戦闘の補完をきっちりしてほしい。10年以上追いかけ続けたファンだからこそ、ダークシーカー編の最終章がこんな話の展開で、こんな終わり方をするっていうのがとにかく本当に残念だった。
