王国の子読みました

この漫画、完結してたんですね。

発刊が遅くて完結したら読もうかなと学生時代に諦めて、他の作品を読もうと調べたらBL作品ばかりが出てきて驚いた覚えがあります。

はじめてのBL作品の出会い。

シンプルながらも設定がきちんと練られてて、心情描写も結構細かいのでBLの意味ある?普通の男女恋愛で一般向けにしても面白いんじゃ?と疑問に思った覚えがあります。

そしてBL作品も結構お話面白いなと思って有名所を読もうと純情ロマンチカ読んだらただのエロ小説(失礼)で衝撃を受けたのも今となっては良い思い出です(笑)

 

完結してから読んで、架空の国の物語だとばかり思ってたこの話はエリザベス女王の伝記に基づいたお話だとわかった馬鹿野郎。学生時代は本当に歴史なんにも興味無かったからなー…ヘタリアの豆知識をちょびっと覚えてるくらいでした。

 

最後に向かっていくにつれ衣服がどんどんシンプルになっていったのは残念。ジェインとエリザベスが衣装の着せ替えしてるあたりはシンプルながらも書き込んであるドレスが多かったのに。いや、途中はいいんですよ。田舎に引っ込んでるわけですしね。でも女王になったくらいの頃はもうちょい豪華でもよかったのでは?

物語は急展開っぽいところが随所に見られ、最終巻も一読したときは続けられなくて力尽きたのかなと思いましたが、これはあくまでも「エリザベスとロバートの物語」であることに徹底したのだと気づき、納得しました。それを頭に入れて読み直すとかなり傑作です。

 

エリザベスにとってロバートは大切な人であると同時に「男」として意識していたが、ロバートはエリザベスを大切な人であるという認識だけ、というのが個人的に切ないところです。序盤のこいつ俺のこと男として意識してないなという出来事が一番大きい要因ですが、個人の思いではひっくり返せない身分差が明確に横たわっていることが改めて描写されている部分でもあると思います。

 

完結したので一気読みして改めて他の作品を調べたところ、今は一般向けに色々と描いてるみたいですね。そちらも読んでみようかと考えています。